起業動機~事業計画書の項目別解説(コツと注意点)~
2005-04-19
起業動機とは「なぜこの事業を始めたいと考えたか」です。
これを事業計画書の読み手に知らせることは、経営者の情熱やコミットメントを読み手にアピールできる良い機会です。
動機で審査するのは強さと中身(善悪)です。
起業するとなると様々な困難にぶつかることが予想されます。このときに頑張れるかどうかは、主に動機の強弱によります。動機が強ければ強いほど、辛いことにも耐えられるのです。
事業が成功するためには多くの方の協力が必要です。周りの人の共感を得るためには、動機に純粋さが必要です。
一般に独立・起業動機は大別すると主に次の5通りがあります。
①生涯働ける定年、解雇のない職場を確保したい。
②現在よりも多くの金銭収入を得たい。(金儲け・資産形成)
③周囲に自慢できる仕事をやりたい。(見栄・自己満足)
④やり甲斐、働き甲斐のある仕事をしたい。(適職・天職)
⑤自分の人生をいまよりも充実させたい。(自己実現)
京セラの創業会長稲盛和夫氏は、新規事業を始めるかどうかの判断をする際には「動機善なりしか?」という問いかけをするといいます。確かに、起業動機が単に金儲けをしたいだけでは寂しいですね。
おそらく、①だけでは不十分です。また、②や③もあまり歓迎しません。できれば、④や⑤が望ましいと思います。動機の記載にあたっては、抽象的な記載に留まらず、具体的な記載に心がけて下さい。それが審査員のこころを掴むコツです。
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