経営理念（企業理念）・事業計画の経営コンサルティング

事業ドメイン～重要ポイントの説明～

事業ドメインは事業領域ともいいます。経営理念に基づき、自社がどのような分野（土俵）で活動するかを定めたものです。単純にいえば「誰に、何を、どのように」提供するかを示したものです。
ドメインの設定にあたっては、ドメインの広さに留意する必要があります。広すぎず狭すぎずがポイントです。ドメインを広く定義すると、経営活動が分散してしまい方向がまとまらなくなる危険があります。逆に狭く定義すると、活動が限定されて企業の成長が妨げられる危険があります。
セオドア・レビット教授は1960年に『マーケティング・マイオピア』を発表しました。マイオピアとは近視眼という意味の英語です。米国の鉄道会社の多くは、自社を「鉄道屋」と規定し、ハリウッド映画会社の多くは自社を「映画会社」であると規定していました。それでハイウェイやテレビの進出に無関心であり没落してしまいました。これを近視眼的マーケティングといいます。それに対して、鉄道屋ではなく「移動産業」であり、映画会社ではなく「娯楽提供産業」であるとドメインを設定していれば、新たな時代に対応した戦略を発見できたはずだというのです。このように、ドメインの設定は非常に重要なのです。

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