3つの基本戦略~重要ポイントの説明~

2005-05-16

有名な経営学の教授であるM.E.ポーターはライバルの競争に打ち勝つ戦略を①コスト・リーダーシップ戦略、②差別化戦略、③集中戦略の3つに分類しています。
コスト・リーダーシップ戦略とは、競合他社に比べて低コストを実現することを戦略とするものです。家電メーカーで言えば、船井電機株式会社がこの戦略を採用しています。低コストを標榜するあまり、製品が消費者ニーズとかけ離れたものにならないように注意することが大切です。
差別化戦略とは、ブランド、デザイン、サービス、チャネルなどで差別化を図り、高マージンを実現することを戦略とするものです。差別化を追求するあまり、市場が狭くなりすぎたり、価格が高くなりすぎたりしないように注意することが必要です。例えば、高級車メーカーのロールスロイスはフォルクスワーゲンに買収され、ジャガーはフォードの傘下となってしまいました。また、スポーツカーのロータス社は起亜自動車に買収されてしまいました。
集中戦略とは、特定の顧客、製品、市場などに経営資源を集中する戦略です。ただし、その分野においては更に何らかの戦略が必要となります。企業により、コスト・リーダーシップを実現する戦略と差別化を実現する戦略、あるいはその両方を同時に実現する戦略が考えられます。
サウスウエスト航空の場合、短距離区間の航空サービスに集中しました。その中で、コスト・リーダーシップ(低コスト)と差別化(楽しいフライト)を実現しました。

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