細分化基準と選択基準~重要ポイントの説明~

2005-05-17

事業ドメインを決めるにしても、集中化戦略を採るにしても、ターゲットとする対象を決めることが大切です。
 その場合、先ず、何らかの基準に沿って市場を細分化し、その中で自らが特化する(資源を集中する)セグメントを選ぶというのが、論理的な方法です。
一般に顧客を細分化する基準(セグメンテーションの基準)としては、①人口統計的基準(年齢、性別、職業、所得など)、②地理的基準(居住地、地域、気候など)、③心理的基準(消費者の価値観やライフスタイルなど)、④行動変数的な基準(製品・サービスに対する知識、態度、使用の程度など)があります。
一方、標的とする顧客を選ぶ基準(選択基準)としては、①自社の独自能力(技術力、営業ノウハウなど自社の強み)、②自社への貢献度(売上貢献度、利益貢献度など)、③競合状況(他社との競合が少ない市場など)があります。
人口統計的基準などで細分化された顧客から、標的顧客(市場)を選択できる場合は、その後のマーケティングは比較的容易です。
しかし、場合によっては、人口統計的基準などで細分化された顧客から選択できないこともあります。その場合は、選択した基準に基づいて標的とする顧客を独自に囲い込むことになります。

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