価格政策~重要ポイントの説明~
2005-05-17
広い意味での販売方法として、価格の設定に関する方針や戦略は大切です。事業計画書にはキチンと記載してください。具体的には、顧客の値頃感に合った価格であるか、競争相手と比較して競争力があるか、設定した価格で事業が成り立つか等について、検討を加えることが大切です。その結果として、計画している製品・サービスの販売価格について、顧客への標準販売価格、卸売価格等を具体的に示してください。
価格政策には、初期高価格政策や初期低価格政策があります。
初期高価格政策とは、別名、「上澄み吸収価格政策」とも呼ばれます。新規性・独創性に優れて少しくらい高くても顧客がある程度期待できる場合、ライバルに直ぐに真似される恐れが少ない場合、大量生産のメリット(規模の経済性)が少ない場合などに向く価格政策です。
一方、初期低価格政策は、初めから低価格で販売し、一気に販売量を確保しようという政策です。
商品・サービスによっては、生産を積み重ねるにつれて生産ノウハウが獲得される結果、生産コストが低下するということが実証されています。いわゆる「経験曲線」というものです。
このような商品・サービスの場合、低価格政策により、販売量即ち生産量を増やすことで、生産単価を落とすことができます。極端な例では、将来の原価低下を見越すと利益を出せるなら、当初は原価割れするような価格で販売することもあります。
このような低価格政策を初めに採用すると、他社が後からは参入しづらくなり、ライバル企業の市場参入を抑制する効果もあります。
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