経験曲線~プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント~
経験曲線とは、累積の生産量が増えるに従って単位当たりの生産コストが下がっていくという現象をいいます。または、累積生産量が増加すると単位コストが減少する経験法則をいいます。生産コストだけではなく、販売コストなどを含めたトータルの単位コストも逓減するといわれています。経験曲線が生じる原因としては、習熟効果 (作業員の慣れ)や作業工程・作業方法の改善が指摘されています。
なお、経験曲線(Experience Curv)は、習熟曲線/学習曲線/ラーニングカーブ(Learning Curv)とは呼ばれます。両者は同じ意味で使われることが多いのですが、あえて区別するとすると、累積生産量と単位生産コストの関係を学習曲線といい、生産コストだけにとどまらず、販売等にかかわる間接費も含めた単位コストとの関係を経験曲線といいます。、つまり生産コストだけに限定しない場合を学習曲線と区別して経験曲線というわけです。
学習曲線効果は、1930年代のアメリカで航空機の生産コストを調査する過程で発見されたといわれております。航空機の生産は一般に規模の経済性が強く働くような生産体系をとっていないため、時系列的なコスト低減を規模の経済性だけで説明することはできなかったことから、規模の経済性(生産規模が大きくなれば単位コストが下がるという法則)とは区別して、累積生産量と単位生産コストの関係を学習曲線というようになったようです。その後、色々な産業についてさ種々の研究が行なわれた結果、生産コストだけにとどまらず、販売等にかかわる間接費も含めた単位コストについても同様の現象が見られることが分かりました。そこで、、生産コストだけに限定しない場合を学習曲線と区別して経験曲線というようになったそうです。
マーケット・シェアの大きい会社は、累積生産量も多いと考えられます。累積生産量が多いと、経験曲線の経験則より他社より単位コストが低いはずです。他社より単位コストが低いと(販売価格が他社と同じであれば)他社より利益率は高いはずです。反対に、マーケット・シェアの小さい会社は、他社より利益率は低いはずです。これを営業キャッシュフローの概念から言えば、マーケット・シェアの大きい会社は、営業キャッシュフローのプラスが大きく、マーケット・シェアの小さい会社は、営業キャッシュフローのプラスが小さいはずです。
