制約理論~バリュー・チェーン~

2005-05-30

ご存知のようにチェーンとは、沢山のリング(輪)が繋がって一本の紐のようなったものです。そのチェーンの強弱は、最弱のリング(輪)により決まります。いくら他のリングが頑丈であっても、たった一つのリングが弱ければ、そのチェーンは簡単に切れてしまいます
似たような話は、水遣りのホースでも同じようなことが言えます。いくら口径が大きいホールを利用しても、どこか途中でねじれなどがあり水の流れが悪い場所があると、結局、水の出はよくなりません。長いホースの中で最も水の出が悪いところが結局は水の出を決めてしますのです。
こうした理論を、イスラエルの物理学者エリー・ゴールドラット(Eli Goldratt)博士は、その著『ザ・ゴール』で紹介しました。
その著著の中で、いかなる組織やシステムにも少数の制約(ボトルネック)があり、その制約から生産量や売上高・利益など組織やシステムの業績が決定されることを上手に説明しています。この考えには、制約理論Theory of Constraint : TOC)という名前が付けられてもてはやされました。しかし、考えみればごく当たり前のことをいっているに過ぎません。そういう意味では、制約理論は社会学上のコロンブスの卵といえるかもしれません。
制約理論では、業績(生産量や売上高・利益など)を制限したり、組織やシステムの目的達成を妨げるプロセスやステップのこと制約と位置づけて、この制約を改善すれば、、組織やシステムの業績を改善できるというものです。
この制約理論は、企業単体に適用できるだけでなく、いくつかの企業が集まった企業グループにも適用することができます

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