水平型多角化~4つの多角化~

2005-06-01

水平型多角化とは、同じ分野での事業を広げる多角化です。例えば、乗用車を生産していた企業がトラックを生産する場合です。オートバイを生産していたホンダが乗用車の生産を開始したのも、水平型多角化に準じているといえましょう。現在の顧客と大体同じタイプの顧客を対象にして、新しい製品分野に進出する多角化である水平型多角化は、マーケティング面のシナジーが期待でき、リスクは低いといえる。しかし、その反面、同じタイプの顧客層を対象とするため、劇的な効果が期待できない場合も多い。つまり、販売シナジー効果が期待できるので、比較的成功率も高いのですが、既存製品と(ほぼ)同じ市場に止まるので、成長性・収益性が大きく改善される可能性は低いのです。同じ市場に止まるという意味では、市場浸透戦略新商品開発戦略と似ていると言えます。
水平型多角化は、いわば、一般にハイリスク・ハイリターン型戦略といわれる多角化戦略の中にあっては、相対的にローリスク・ローリターン型の多角化といえます。
水平型多角化は関連製品ライン多角化といわれることもあります。

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