浸透価格政策~新製品導入時の価格戦略~

2005-07-11

浸透価格政策(ペネトレーション・プライシング)は、初期低価格戦略といわれるもので、新製品を発売する際、通常考えられる価格より低い価格に設定する戦略です。価格を割安に設定することにより、製品の売上数量を早く伸ばすことができます。
発売当初は赤字になることを覚悟で、低い価格を設定することもあります。
経験曲線効果学習効果)がある場合は、生産量が増加してくるとに伴いコストも下がるので、結果的には、黒字化することができるのです。
また、研究開発費や設備投資費用など固定的な費用が多くかかる製品の場合も、浸透価格政策が有効です。1製品当たりの利益額は小さくても、売上数量を早く伸ばすことで、投下資金を早期に回収できるからです。例えば、単位当りの直接コストが安く、大量生産が可能な製品の場合、低価格戦略で売上増を狙った方がよいと考えられます。
トップシェアを握ることは、コスト的な観点からだけでなく、様々な面でも有利だといわれています。例えば、「優秀な人材を集めやすい。顧客からの情報が多くなり、顧客ニーズを正確に捉えることができやすい。顧客からの信頼を得やすい。ブランド構築に有利となる。」などのメリットがあるといわれています。

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