プロダクトライフサイクル~PPMの大前提~

2005-07-12

PPMの理論は2つの大きな前提に基づいて成り立っています。「プロダクトライフサイクル」と「「経験曲線効果」という前提です。
「プロダクトライフサイクル」は、事業には人間の様な一生があって最終的には死を迎えるという考え方です。確かに、「企業寿命30年説」という考え方があります。これは、企業にも寿命があり、平均するとその寿命は30年ほどというものです。それどころか、昨今は経営環境の変化が激しく、また企業間競争も厳しくなったため、企業寿命は短縮化の傾向にあり、企業の平均寿命は20年ほどではないかと主張されることもあります。しかし、その一方で、自然人と法人の違いは、生死の存在の有無にあるのも事実です。また、企業は、「ゴーイングコンサーン」(継続事業体)であるといわれています。つまり、企業は、永遠に続くことが前提・目標となっているということです。現に、企業会計の言葉で「継続企業の原則」というものがありますが、これは、企業活動は永遠に続く」と仮定することを意味します。実際に、三越など何百年と続いて企業は少なくありません。事業単位でみても、一度は「負け犬」のポジションとのレッテルを貼られた事業が、戦略転換によっては再び生き返られる事もあります。市場自体は成熟していても、大きな成長余地あるケースは存在します。つまり、現実には「プロダクトライフサイクル」の前提が当てはまらないケースがあるということです。

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