ビジネス・スクリーン~プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント~
2005-07-12
PPMが内在するこのような問題点を改善したものが、ビジネス・スクリーンと言う方法です。ビジネス・スクリーンという手法を始めて導入した企業は、ゼネラル・エレクトリック(GE)社といわれています。GE社のビジネススクリーンでは、縦軸に「産業の魅力度」、横軸に「自社の強み」をとります。更に、2つの軸は3等分されます。PPMの場合、2つの軸は2等分されていたので、4つの象限に分類されましたが、ビジネススクリーンの場合は、軸は3等分されるので、9の象限に分類されます。その分、ビジネススクリーンの方が高度な分析方法となります。
PPMでは、「産業の魅力度」として、市場の成長率を尺度にしていましたが、ビジネススクリーンの場合は、「産業の魅力度」の評価基準としては、市場成長率だけでなく、市場規模やその業界の利益率なども考慮します。
また、PPMでは、「自社の強み」として、マーケットシェアを尺度にしていましたが、ビジネススクリーンの場合は、「自社の強み」」の評価基準としては、マーケットシェア(市場占有率)だけでなく、価格競争力、技術力、品質力なども考慮します。
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