ベンチャー企業のアウトソーシング活用法~アウトソーシング~
2005-07-19
ベンチャー企業の場合、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源の何れも揃っていることは稀です。アウトソーシングを活用は、足りない経営資源を調達する方法のとしては非常に有効です。
しかし、一方で、会社にとって中核となる分野(コア・コンピタンス)や機密を扱う部署においてまで派遣を利用した場合、ヒトという企業の重要な経営資源の育成の点で競争優位性を失いかねないという側面もあります。
何故なら、アウトソーシングした業務に関してのノウハウは、社内に蓄積することが難しいからです。また、秘密保持の観点からもアウトソーシングにはリスクがあります。このため、アウトソーシングの活用にあたっては、社内の秘密やノウハウが外部の流出してしまう危険があるため、契約時には契約条件や内容をよく吟味することが重要です。原則的には、事業のコア・コンピタンスとして、時間をかけても自社でノウハウを育成していくべき分野については、アウトソーシングを活用は適当ではありません。アウトソーシング活用にあたっては、外部へ委託可能な機能とそうでない機能との峻別を行うこと、業者の選別を信頼性や専門性の質の面とコスト面の観点から慎重に検討すること等の留意が必要です。
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